【通関士】課税価格を極めよう 原則と例外

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どうも。ケニー(ケニー🚢第58回通関士試験チャレンジ中)です。このシリーズでは、通関士試験に合格するための知識や攻略法について、受験生目線でアウトプットしています。

通関士試験指導「みこ会」メンバーです。好きなお寿司のネタは、ホタテ貝柱です。

今日のテーマは「課税価格を極めよう 原則と例外」です。

はじめに

通関士の役割は、税関手続きの代行や国際貿易における規制厳守の確保など、多岐に渡ります。

ときには、ビジネスマンとして、最適な輸送方法の選定やコスト削減の提案など、貿易に関する専門的なアドバイスを提供することもあるでしょう。

そんな中で、輸入時における関税額を正しく算出し、税関に申告するという責務は、もっとも重要な役割です。

わたしは日本から輸出する業者ですが、オーストラリアへ食品を輸出した際、現地通関業者の申告ミスを指摘できました。

取引先にとって、関税額がどれくらい掛かるのかは、超重要な問題です。世界で共通する課題として取り組みましょう。

前置きが長くなりましたが、法律的には関税定率法を中心に進めていきます。 

実務分野では、メインとも言える学習範囲です。がんばりましょう。 

原則と例外

法律における「原則」と「例外」は、法の適用において非常に重要な概念です。

「原則」が基本的なルールを提供し、「例外」はそのルールが適用されない特殊な状況を定めます。

課税価格の決定の原則は、「現実支払価格+限定列挙の加算要素」です。

この原則は、「輸入取引」に該当します。

【重要】輸入取引とは

輸入取引とは、本邦に拠点を有する者が、買手として貨物を本邦に到着させることを目的として売手との間で行った売買です。

現実に、当該貨物が本邦に到着することとなったものをいいます。

通常、現実に貨物を輸入することとなる売買が、これに該当することとなります。(関税定率法4条1項、関税定率法基本通達4-1) 

例外とは

例外とは、「輸入取引とされない貿易取引」および取引条件などに「特別な事情」があるばあいです。 

特殊な課税価格決定方法

その他に、特殊な課税価格決定方法として、「変質または損傷に係る輸入貨物の課税価格の決定」と「航空運送貨物などに係る課税価格の決定の特例」があります。

これが、課税価格の決定の全体像です。(抜け漏れご容赦ください) 

学習のすすめ方

全体像が見えたので、学習をはじめていきましょう。

まずは、原則をしっかり理解します。暗記は必要ありません。問題文が出されたときに判断する基準を理解しましょう。

そのために、言葉の定義をしっかり学びます。退屈ですが、後でラクになれます。

次に、例外を学びます。試験の合否は例外を解けるかどうかが鍵を握っていると思います。

また、「輸入するときはゼロ円で取引しようよ。そしたら関税額タダじゃん」のような取引は可能なのでしょうか。一緒に法の抜け穴がないか考えましょう。

まとめ

以上で、「課税価格を極めよう 原則と例外」をお届けしました。

このブログは、法的な制限を回避、または悪用したり、納税を回避する行為を薦めるものでは決してありません。

通関士だけでなく、事業者としても、法律社会の意図と精神に沿った、公正な行動を奨励することを目的としております。

次回もお楽しみに。

参考資料

このシリーズの目次 第57回

このシリーズの目次 第58回

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