どうも。つじけ(tsujikenzo)です。このシリーズでは、2022年5月から始まりました「ノンプロ研インストラクション講座1期」について、全6回程度でお届けします。今日はDay2です。
前回のおさらい
前回は、「イントロダクション」についてお届けしました。
今日は、「学習のメカニズムと原則」についてお届けします。
今日のアジェンダ
- 学習のメカニズム
- 学習の8つの原則
講座に入る前に
開始冒頭、実はサラっと大事なことを言っていました。
それは、この講座の進め方は、 「リアルタイム参加&画面オンで!」 という指示です。
これは、タカハシ先生あるあるの「ここ試験に出るからね」系の情報です。とりこぼしのないようにしましょう。
学習のメカニズム
学習には、3つのメカニズムがあります。
- 行動主義 -刺激と反応の繰り返し-
- プログラム学習(ドリルや写経やクイズなど)
- 認知主義 -人の脳をコンピュータに当てはめて人間の知的振る舞いを考える-
- 知覚器官、前頭前野、海馬などの働きを意識して行う学習
- 状況主義 -社会的・文化的な状況への参加とそれによる変容-
- 組織に参加、実践を行うなどの社会的事象による学習
これらのメカニズムをご紹介したいところですが、今週もテキストが100Pあり、すべてを網羅できません。
自分がとくに印象に残った項目を、メモしておきたいと思います。
スキーマとはなにか
「スキーマ(Schema)」とは、〔心〕外界を認識するときに使われる知識の枠組み。(引用:広辞苑)です。
テキストでは、 「関連づけ・体系化された一連の知識や行動プロセス」 と、定義されていました。
データベースの文脈では、「データの構造の定義」として「データベーススキーマ」という単語がありますが、区別して理解しましょう。
よく似ていることばで、「スキーム(Scheme)」があります。計画、案、図式という意味なので、混同しないようにしましょう。
スキーマは、2番目の認知主義の項で紹介されました。
以下のような、単体の技術を習得する(さらにこれらを同時に行う)のは、訓練が必要です。
- ハンドルを握る
- アクセルを踏む
- バックミラーを見る
しかし、知識を構造化して圧縮し、十分な訓練を受けると、「車を駐車する」ということが無意識に自動化できます。
研究により、「記憶」の正体は、神経細胞のネットワーク(シナプス) であることがわかっています。
シナプスを連結し、スキーマ化すると、長期記憶に入る、という学習のメカニズムのお話でした。
学習の8つの原則
講座では、タカハシ先生がまとめた、学習の8つの原則が紹介されました。
もちろん、これで学習の原則をすべてカバーしているわけではないと思いますが、これらを理解して実践することで、かなり効果が出ると思います。
8つをすべて紹介することは不可能(講座ではすべて説明ありました。)なので、概要と、わたしがこれからできそうなことを挙げてみました。
ここからはつじけ流ですが、8つの頭文字をとって、「関・反・適・適・ア・参・学・エン」、「カンハンテキテキアサンガクエン」と覚えるのはどうでしょうか。
ちょっと覚えにくいので、チャンク化すると「カンハン テキテキ アサンガクエン」ですね。
途中の「テキテキ」と、最後の「学園」は印象が強くて忘れないので、覚えなくていいでしょう。
「カンハン」と「アサン」は、発音が近いので「学園モノの韓流ドラマ」で覚えてみます。
チャンクアップ
課題解決手法として、問題を小さく切り分ける「チャンクダウン」があります。
その逆で、「共通していることは?」とか「つまり、広い意味で言うと?」といった視点をもたらすことを「チャンクアップ」と呼びます。
ものごとを、より上位の概念でとらえる、つまり抽象度を上げる、という手法です。
チャンクアップは、2つの効果が得られます。
- 個ばかりを見つめて思考が停止するときに視点を変える効果
- 脳が集中状態を保てる時間内に限られた情報を伝える効果
前者は、「新人教育もしないといけない」「資格も取得しないといけない」というときに、「なんのためにやるという共通項はなんですか?」という、チャンクアップができます。
後者は、8分間で日本についてプレゼンをするときに、「北海道は海産物が美味しい」「秋田県はお米が美味しい」では時間が足りないので、「日本は食べ物が美味しい47の都道府県があります」と、チャンクアップができます。
個人的に、「メタ認知」とか「抽象化」にとても興味を持っているので、大変参考になりました。
まとめ
以上で、「学習のメカニズムと原則」をお送りしました。
今までの人生で、学習するということをこんなに科学したことはありませんでした。
「効果的な学習法」というと、やる気、習慣化、目標設定みたいなものがあって、他には?と聞かれたら「仲間の存在?」と答えるぐらいでした。
脳が集中をキープできるのは、たったの90分なのです。びっくりですね。
次回は、「講座づくりのプロセス」をお届けします。お楽しみに。