どうも。つじけ(tsujikenzo)です。今回は2021年1月から受講していた「ノンプロ研ライティング講座初級1期卒業LT」で発表した『想いはなぜ伝わらないのか』について、全3回でお届けします。今回は2回目です。
前回のおさらい
前回は、「伝えたいひと」についてお届けしました。伝えたい相手を明確にすればするほど伝わるのではないだろうか、という内容でした。
今回は「伝えたいものの価値」についてお送りします。
「伝えたいもの」の価値
マニュアルのもつ価値
本来、社内の業務マニュアル(以後、マニュアル)は「手順」「仕様」「トラブル対応」などが書かれていますので、読者にとって多くの価値を提供してくれるものです。
しかし、多くの管理者が「マニュアルを作成しても、読んでもらえない」という経験をするのはなぜでしょうか。
1つの仮説ですが、読者は、以前あなたの作成したマニュアルを開いたときに「目次がなかった」とか「見出しがついてなかった」などの「読みたくないな」という印象を受けた可能性があります。
なので、「次のマニュアルが完成した」というアナウンスがあっても「読みたくないな」と思ったのかもしれません。
なぜ、そんな仮説を立てられるかというと、あなたが読者になったときも、同じ行動を取るからです。上司や取引先からの指示でない場合は、なおさらのことです。
あなたの書いた文書を開いたとき、読者に一度でも「最高の価値」を提供できていれば、次の文書も自然と開いてくれるはずです。
文章を読むという価値
たとえ、完璧な文章を作成したとしても、読者が「文章を読むことに価値がある」という発想がなければ、当然、あなたの文章に辿り着くことはありません。「わからないことがあったら調べる」という文化も同様です。
この文化は、子どものころに習うものでしょうか。それとも、インターネットから自然と吸収するものでしょうか。中にはそういう人もいるでしょう。しかし、ほとんどの人は「誰かに教えてもらう」しかありません。
読者に「この書籍を読むことには価値があるよ」と伝える役割は、執筆者であるあなたが最適かもしれません。
私たちは天才ではない
私たちは、口コミが爆発的に広まる「iPhone」のような商品を、ある日突然生みだせるわけではありません。同じように「スティーブ・ジョブズ」のような、この人の言うことは何でも聞こうというカリスマに、ある日突然なれるわけではありません。
社内マニュアルを作成したなら、マニュアルを手に取った読者が読みやすい工夫をこらす必要がありますし、マニュアルを作成したこと、読んで欲しいことを丁寧に伝える必要があります。
億劫に感じるかもしれませんが、それが人に伝えることの近道なのです。そして、「天才」と呼ばれた過去の偉人たちも、そうしてきた気がします。
まとめです。
まとめ
以上で、卒業LT資料2回目として「伝えたいものの価値」についてお届けしました。わたしたちははじめから価値のあるものを生みだせるわけではありません。ときに「価値のないもの」まで「伝わらないのはなぜだろう」と思ってしまっていたのではないでしょうか。
また、たとえ価値のあるものを作り出せたとしても、価値があることを読者に伝えなければなりません。それはきっと、伝わるまで伝え続けなければならないものだと思います。
次回は最終回で、「伝えたいこと」が「価値」になる日についてお届けします。
このシリーズの目次
- [ノンプロ研]ライティング講座初級1期受講メモ Day1
- [ノンプロ研]ライティング講座初級1期受講メモ Day2 Twitter
- [ノンプロ研]ライティング講座初級1期受講メモ Day3 素材を集める技術
- [ノンプロ研]ライティング講座初級1期受講メモ Day4 文章を書く技術1
- [ノンプロ研]ライティング講座初級1期受講メモ Day5 文章を書く技術2
- [ノンプロ研]ライティング講座初級1期受講メモ Day6 Webライティング
- [ノンプロ研]ライティング講座初級1期受講メモ Day7 Git・GitHubによる共同編集
- [ノンプロ研]ライティング講座初級1期受講メモ Day8 書籍を書く
- [ノンプロ研]ライティング講座初級1期 卒業LT『想いはなぜ伝わらないのか』#1
- [ノンプロ研]ライティング講座初級1期 卒業LT『想いはなぜ伝わらないのか』#2