どうも。Kenny(tsujikenzo)です。このシリーズでは、 「会計freeeのタグ運用を始めよう」 について、全3回でお送りします。今日は2回目です。
前回の振り返り
前回は、タグ基本編をお届けしました。
販売部門として、以下のように、販売先、品目、部門タグを運用し始めました。
タグ名 | タグ数 | 使い方 |
---|---|---|
販売先 | 取引につき1つ | 決済を行う取引先 |
品目 | 取引明細につき1つ | 事業別 |
部門 | 取引明細につき1つ | 販売エリア別 |
月次推移レポートで、内訳表示ができることがポイントでした。
「販売エリアよりも、担当者別の方が重要」という組織では、部門を担当者別として運用した方がいいでしょう。
今回は、メモタグ編をお届けします。
メモタグの運用
取引先タグ、品目タグ、部門タグは、1つの取引明細に対して、1つしか付与できません。
一方、メモタグは、無制限に付与できます。
メモタグはさまざまな運用方法が考えられます。
- 販売部門の分析として
- 在庫管理として
- 勘定科目の補助として
- 特定イベントの抽出として
- プログラミング処理の有無などの判定として
なので、最終的にメモタグの運用がカオスになってしまうことは容易に想像できますが、管理さえできれば、強力な武器になりますのでチャレンジしてみましょう。
とくに今回は、販売部門の分析として、以下のメモタグを運用してみたいと思います。
- 特定のイベントとして
- 特定の商材として
- 販売先として
1. 特定のイベントとして
まず、第1四半期キャンペーンや、特定のイベントに対して発生した売上を管理したいばあいです。
売上にも仕入にも、同じメモタグを付与します。
月次推移レポートでは、メモタグを指定して絞り込むことで、特定のイベントに対する売上や原価を分析できます。
2. 特定の商材として
上記、イベントの運用と性質的に変わりませんが、特定の商品の売上(たとえば夕張メロンや、特定の新商品など)を管理したいばあいです。
売上にも仕入れにも、同じメモタグを付与します。
同様に、月次推移レポートで、メモタグによる抽出が可能です。
3. 販売先として
ここからは、売上原価を管理したいばあいです。
取引には、1つの取引先タグしか付与できません。なので、特定の販売先に対する売上や原価を分析するばあいは、販売先を特定できるようなメモタグを付与するといいでしょう。
弊社のばあいは、1取引の原価を分析する必要はなく、あくまで月次でレポートを見たいので、請求書Noなどをメモタグにする必要はありません。
売上にも仕入れにも、同じメモタグを付与します。
同様に、月次推移レポートで、メモタグによる抽出が可能です。
仕入高だけでなく、売上原価に大きく寄与する取引があるばあい(たとえば高額な輸送費が発生するなど)、取引に販売先のメモタグをつけることで、正確な原価管理が可能です。
このような運用を行うことで、週次や日次レポートを発行することも可能になりますね。
まとめ
以上で、メモタグ編をお届けしました。
freeeのメモタグはとても便利ですが、自由度が高い分、運用をきちんと行わないと、カオスになりそうです。
翌期へ繰り越さないタグや、プロジェクトごとの集計に、向いてそうですね。
次回は最終回で、取引明細編をお届けします。