どうも。Kenny(tsujikenzo)です。このシリーズでは、 「会計freeeのタグ運用を始めよう」 について、全3回でお送りします。今日は1回目で「タグ基本編」です。
この記事のゴール
この記事では、freeeのタグを管理することで、売上を効率よく分析することを目標にしております。
freeeのレポートを見ると、いつでもラクに売上高が分析できる!という状況を目指しましょう。
対象となる読者
この連載では、以下をクリアした読者を対象としております。
- GASでスプレッドシートを操作したことがある方
- 会計freeeで銀行口座の連携をしている方
- freeeで開発用テスト事業所を用意できる方
GASの基礎を学びたい方にはぜひノンプロ研をご紹介します。
銀行口座の連携方法や開発用テスト事業所の作成などは、freee公式サイトを参考にしてください。
開発用テスト事業所の準備
今回、記事を分かりやすくお伝えするために、開発用テスト事業所を用意し、取引が何もない状況を用意しました。
freeeでは、基本的にレポートメニューの「試算表」か「月次推移」を使って、売上分析を行います。今回は、月次推移レポートを使用します。
ミニマム・プランにしましたが、プランの指定はありません。ご自身の環境に置き換えて、読んでいただければ問題ありません。
今日のアジェンダ
- 売上と仕入の登録
- 月次推移の確認
- 品目・部門タグを付ける
- 分析を行う
売上と仕入の登録
取引メニューから、ダミーの取引を登録してみましょう。
- 収支・・・収入
- 決済・・・未決済
- 発生日・・・お好きな日
- 取引先・・・お好きな取引先
- 勘定科目・・・売上高
- 金額・・・お好きな金額
- 収入を登録・・・最後にクリック
同様に、勘定科目を「仕入高」に設定し、仕入れも登録してみましょう。
このように、2件分の取引が登録できたらOKです。
月次推移の確認
月次推移レポートの損益計算書を確認すると、売上、仕入ともに数値が反映されており、営業利益が確認できます。
これが大前提です。
タグ別の内訳
損益計算書の売上高トグルをクリックし、内訳を展開してみましょう。
freeeでは、以下の3項目について、内訳を確認できます。
- 取引先別
- 品目別
- 部門別
現在は、このような内訳になっていると思います。
仕入高も、同様に確認してみましょう。
品目・部門タグを付ける
取引メニューに戻り、売上高の取引に、品目タグと、部門タグを付けましょう。
タグは、自由に設定できますが、今回は、以下のようなルールにしました。
- 品目・・・事業内容ごと
- 部門・・・事業所や販売エリアごと
弊社では、さまざまな事業(飲食店事業、卸売事業、インターネット販売事業、ケータリング事業)を行っており、どの事業の売上が伸びているのかという把握をしたいので、品目=事業としました。
業種や、分析したい項目によって、最適な運用は異なると思います。
重要なことは、「取引先、品目、部門」は、試算表と月次推移レポートで内訳別に表示ができるということです。
同様に、仕入れにも、品目や部門タグを付けることができます。
月次推移レポートを確認してみましょう。
演習1
それでは、もう少し取引を増やしてみましょう。
月次推移レポートを開き、タグごとに内訳表示ができているか確認しましょう。
仕入も確認しましょう。
分析を行う
このタグ付けを行うことで、品目や部門ごとの売上を分析できます。
検索メニューの品目を入力し、絞り込むをクリックします。
どの期間に、どの品目や部門が、いくら売上があるのか、確認できます。
まとめ
以上で、「タグ基本編」をお届けしました。
freeeでは、「取引先」「品目」「部門」「メモタグ」「セグメント」の5つのタグを取引に付与できます。※セグメントはプロフェッショナルプラン以上。
月次推移レポートで内訳表示される、取引先、品目、部門のタグを取引に付けて、売上を分析してみました。
次回は、「メモタグ編」をお届けします。