どうも。つじけ(tsujikenzo)です。このシリーズでは、「スプレッドシートとAnkiでラクに暗記しよう」をお届けします。今日は4回目です。
前回までのおさらい
前回は、「ノートとカード」をお送りしました。
今回は、「スプレッドシートでデッキをつくろう」をお送りします。
今日のアジェンダ
- デッキとノート作成の基礎
- スプレッドシートからデッキ作成
- 画像の挿入方法
デッキとノート作成の基礎
アプリの下部にある「デッキを作成」をクリックして、新しいデッキ名を付けるだけで、新規デッキを作成できます。
デッキのツリー構造
デッキには、デッキを格納してツリー構造にできます。
デッキ名を付けるときに、デッキ名をコロン2つ::で区切ります。
このようなツリー構造では、親ツリーを選択して学習をすると、ぶらさがっているツリーのカードも同時に学習できます。
ノートの作成
メニューの「追加」をクリックします。
右上の「デッキ」をクリックして、ノートを作成したいデッキを選択します。
左上の「ノートタイプ」をクリックして、「Basic(裏表反転カード付き)」を選択します。(入門編で扱うノートタイプは「Basic」と「穴埋め」の3種類を覚えれば十分だと思います。)
表面に「Apple」、裏面に「りんご」と入力します。
裏面には、改行を加えて、インターネットで検索した画像をコピペしてみましょう。最後に「追加」をクリックします。
追加ウィンドウを閉じて、デッキを確認しましょう。
新規カードが、2枚作成されています。
デッキをひらいて学習をスタートすると、裏表が反転したカードが1枚ずつ作成されていることがわかります。
このように、ユーザーがデッキにノートを作成すると、Ankiがカードを生成する仕組みになっています。
スプレッドシートからデッキ作成
ノートは、テキストファイルから一括作成も可能です。使い慣れているcsvがいいでしょう。
スプレッドシートのA列とB列を使って、ノートタイプに対応したデータを作成しましょう。
今回は、表が「市町村の紹介文」、裏が「よみ」のノートを作成します。
ファイルメニューの「ダウンロード」から「カンマ区切り形式(csv)」をクリックします。csvファイルがダウンロードされます。
下部の「ファイルを読み込む」をクリックして、csvを選択します。
読み込むウィンドウが表示されたら、ノートタイプを「Basic」、デッキを「日本::九州::福岡」に設定します。
今回はA列が表面、B列が裏面でいいので、そのままの設定で「読み込む」をクリックします。
ノートが追加できたことを確認したら、「閉じる」をクリックします。
デッキを学習してみましょう。
カードの見た目を変更する
カードの見た目を変更したいばあいは、「検索」メニューで、デッキの中身を見に行きます。
中央にある「カード…」をクリックします。
カードテンプレートは、カードのデザインをになっており、フィールドの位置を指定したり、HTMLやCSSを記述できます。
カードテンプレートのサンプルも、インターネットにたくさんあると思いますので、検索してみましょう。
穴埋めノートの作成
穴埋めカードを生成するための、ノートを作成してみます。
穴埋めは、構文があります。構文にしたがってテキストを完成させましょう。
スプレッドシートはA列のみ、使用します。(B列は、補足として使用可能ですが今回は省略します)
csvとしてダウンロードして、九州デッキに読み込んでみましょう。
読み込みウィンドウでは、ノートタイプを「穴埋め」にして、 「コンマで区切ったフィールド」 になっていることを確認しましょう。
九州デッキを、学習してみましょう。穴埋め問題ができました。
画像の挿入方法
Googleドライブの中にある画像を、ノートに挿入する方法です。
まず、画像のアクセス権限を 「リンクを知っている全員」 に設定しておく必要があります。
フォルダ内の画像のIDを取得するコードはこちらです。
function myFunction() {
const FOLDER_ID = "FOLDER ID";
const folder = DriveApp.getFolderById(FOLDER_ID);
const files = folder.getFiles();
const ids = [];
while (files.hasNext()) {
const file = files.next();
ids.push(file.getId());
}
console.log(ids);
}
取得したIDを、スプレッドシートに貼り付けるなどは、割愛します。
ノートに挿入するHTMLタグはこちらです。
<img id="source" src="https://drive.google.com/uc?export=view&id=画像ID">
スプレッドシートのA列で、HTMLタグと画像IDを連結させます。B列には、カードの裏面になる答えを入力しています。
csvとしてエクスポートして、ファイルを読み込みます。
今回は、スプレッドシートのC列、D列、E列は、今回は使いませんので、「変更」をクリックして「<無視する>」にします。
デッキを学習してみましょう。Googleドライブの画像が、表示できました。
まとめ
以上で、「スプレッドシートでデッキをつくろう」をお送りしました。
今回ご紹介した機能は、入門編で、Ankiはとても奥が深く、まだまだたくさんの活用法があります。
iOS版アプリは有料ですが、基本的に無料で使えますので、ぜひ学習に取り入れてみましょう。