どうも。つじけ(tsujikenzo)です。この連載では 「会計freeeAPIを使って残高確認表を作成しよう」 について全7回でお送りします。今日は4回目で 「事業所IDを取得しよう」 をお届けします。
前回のおさらい
前回は、「会計freeeAPIを操作する」 ということで、「APIとはなにか」、「HTTPリクエストとHTTPレスポンス」などをお届けしました。
今回は、「事業所IDを取得しよう」 をお届けします。
事業所IDとは
会計freeeでは、1つのアカウントで複数の事業所を持てます。
第2回目の「マイアプリを作成する」のときに、事業所を切り替える作業を行いましたね。
事業所には、固有のIDが割り振られています。事業所が1つだけしかない人も、まずは事業所IDの確認が必要です。
事業所IDは、会計freeeAPIを操作して、取得できます。
リファレンスの確認
「事業所IDを取得する」ということをやりたい場合は、まずは リファレンスの確認 です。
[事業所一覧の取得]をクリックします。
Responses(レスポンス)を確認します。HTTPリクエストが成功すると、このようなJSONが返ってくるようです。
リクエストURLの作成
リクエストURLを作成します。Partners(パラメーター)の[Try it out]をクリックします。
[Excute]をクリックします。
リクエストURLが生成されました。後で必要になりますので、コピーしておきましょう。
HTTPリクエストを送信
スクリプトエディタを開きます。これからコーディングしますが、作業場として、「事業所一覧の取得」ファイルを作成した方が分かりやすいでしょう。
HTTPリクエストをリクエストURLに送信するコードはこちらです。
const response = UrlFetchApp.fetch(requestUrl, params);
引数に必要な[リクエストURL]は、さきほど確認しましたね。変数に代入しておきます。
const requestUrl = 'https://api.freee.co.jp/api/1/companies';
引数に必要なparamsを作成するコードはこちらです。
const params = {
"method" : "get",
"headers" : {"Authorization":"Bearer " + accessToken}
};
レスポンスを閲覧するコードはこちらです。普段はconsole.log()を使うと思いますが、閲覧だけならLogger.log() で構いません。
Logger.log(response);
以上を組み合わせたコードがこちらです。第2回目で登場したアクセストークンを取得するコードも使用します。
/**
* 事業所一覧を取得する関数
*
* @param none
* @return none
*/
function getMyCompanies() {
//freeeAPIのサービスからアクセストークンを取得
const accessToken = getService().getAccessToken();
//HTTPリクエストを送る時に必要なパラメーター
const params = {
"method" : "get",
"headers" : {"Authorization":"Bearer " + accessToken}
};
//事業所一覧を取得するためのリクエストURL
const requestUrl = 'https://api.freee.co.jp/api/1/companies';
//HTTPリクエストをリクエストURLに送信する
const response = UrlFetchApp.fetch(requestUrl, params);
//レスポンスの中身を閲覧する
Logger.log(response);
}
HTTPレスポンスの確認(閲覧)
関数getMyCompanies()を実行して、実行ログを確認しましょう。
私のアカウントには2つの事業所がありますので、2つの事業所IDが取得できています。
事業所IDは数字の7桁です。今後変わることはありませんので、実行ログを目で確認して、メモしておきましょう。
まとめ
以上で、「事業所IDを取得しよう」 ということで、実際にHTTPリクエストをリクエストURLに送信しました。
送信すると同時に、会計freeeから受け取ったHTTPレスポンスを、変数responseに代入しました。
このように、HTTPリクエストの種類「GET」は、リクエストURL以外はほぼ定型文 です。
リファレンスを確認しながら、正しくリクエストURLを生成すれば問題ありません。
次回は、GETの復習として 「取引を取得しよう」 をお届けします。
この連載の目次
[GAS]会計freeeAPIを使って残高確認表を作成しよう
1. [GAS][会計freee]連載の概要と準備運動
2. [GAS][会計freee]アプリとアクセストークンを準備する
3. [GAS][会計freee]会計freeeAPIを操作する
4. [GAS][会計freee]事業所IDを取得しよう
5. [GAS][会計freee]取引(収入/支出)を取得しよう
6. [GAS][会計freee]取引(収入/支出)を登録しよう
7. [GAS][会計freee]残高確認表を作成しよう