どうも。ケニー(tsujikenzo)です。このシリーズでは、2023年3月から始まりました「ノンプロ研Python中級講座1期」について、全6回でお届けします。今日は最終回の1回目です。
前回のおさらい
前回は、「Day4 ファイル操作とAPI」をお届けしました。
今回は、「卒業LT前編~はじめてのC++~」をお届けします。
今日のアジェンダ
- 中級講座の成果物
- C++とはなにか
- C++の環境構築
- ソースコードを書く
- C++ソースファイルの実行
- アプリケーションの起動
中級講座の成果物
中級講座受講中は、弊社のお客様のためになるようなアウトプットをしていくのが、目標でした。
2週に1本、noteに公開した記事はこちらです。
- #11 JETRO活用による海外ビジネス成功事例 https://note.com/tsujike/n/n71b296f7e28d
- #13 事業再構築補助金の採択結果分析 https://note.com/tsujike/n/ned7952b21361
- #18 出納帳を分析しよう https://note.com/tsujike/n/ned2f56b0e8d2
- #19 Yelp Fusion APIを叩こう https://note.com/tsujike/n/nbed24a3a8cf5
自己紹介で「マーケ営業活動における、さまざまな数値をスプレッドシートだったりBig Quaryなりに上げて、Looker StudioなどのBIツールで可視化したい」と言ってましたが、顧客や事業を整理できていないという課題が浮かび上がり、そのための時間に費やしました。
「顧客」や「事業」という、基礎の理解が抜けおちていたのです。
Pythonがどうやって実行されるのか
そういわれてみれば、Pythonがどうやって実行されているのか、Pythonとはなにものなのか、全然理解できていなかったことも、この中級講座で学びました。
とくに、もっとも影響があったのが「Pythonがどのように実行されるのか」を、理解したことです。
C++を例に、ノンプログラマーにも、分かりやすく説明したいと思います。(Kennyの自己流です。間違いが多くあることをご了承ください。)
C++とはなにか
C++は、ソフトウェアやアプリケーションを開発するために、広く使用されているプログラミング言語の1つです。
過去にブログに書いたJavaと同様に、コンパイル方式であり、ソースコードを1度コンパイルして、実行可能ファイルを作成します。
みなさんも、C++を体験してみましょう。
C++の環境構築
C++を動かすには、MinGWが必要です。
MinGWとは、Windows環境でC、C++などのプログラムを開発するための、コンパイラ、アセンブラ、デバッガなどが含まれたオープンソースプログラムです。
MinGWのインストール
こちらのサイトから、インストーラをダウンロードしましょう。
インストールを実行すると、以下のように、インストール先のフォルダを指定できます。デフォルトでは、Cドライブ直下ですが、お好みに合わせて変更してかまいません。
わたしは、C:\Users\ユーザー名\ 直下
にインストールしました。
MinGWのPATHを通す
Windowsの環境変数設定ウィンドウを開き、ユーザーの環境変数の「Path」を編集します。
「新規」をクリックし、MinGWの<インストール先フォルダ>¥binを入力します。
最後にOKを押します。※とくにWindowsを再起動する必要はありません。
コマンドプロンプトを起動し、g++ --version
と入力して、バージョンが出力されれば、PATHが通っています。※この確認作業は、省略してもかまいません。
ソースコードを書く
まず、作業用のフォルダを準備しましょう。
メモ帳を立ち上げて、下記のコードを写経します。
標準出力に「Hello, World!」と表示する、シンプルな命令文が書かれています。
#include <cstdio>
int main() {
std::printf("Hello, World!\n");
return0;
}
ファイルの種類を「すべてのファイル」に変更し、ファイル名を「sample.cpp」にします。エンコードは「UTF-8」のままでかまいません。
C++のソースファイルが作成されました。
C++ソースファイルの実行
コマンドプロンプトを起動します。(割愛します)
カレントディレクトリを、作業用フォルダに移動します。
コンパイルの実行
ソースファイルを、実行可能なファイルに変換するために、コンパイルを行います。コンパイルを行う命令は、g++です。
実行すると、コマンドプロンプトではなにも起きません。
フォルダをみると、a.exeというファイル(アプリケーション)が作成されています。
これは、Windows上で動かすアプリケーションであり、みなさんもexe(エグゼ)ファイルというのをご存じだと思います。まさにあれです。
コンパイル時に、ファイル名を指定するオプションは、-oです。
a.exeではわかりづらいので、sample.exeというファイルが作成されるように、実行してみましょう。
実行可能な、アプリケーションファイルが作成されました。
アプリケーションファイルの実行は、カレントディレクトリにいる状態で、コマンドプロンプトでファイル名を入力するだけです。
コマンドプロンプトに「Hello World!」が表示されます。
アプリケーションの起動
C++で作成される実行用ファイルは、Windowsのアプリケーションを起動する際などに便利です。
以下のように、アプリケーションを指定しておけば、業務効率化も夢ではありませんね。
#include <cstdio>
#include <cstdlib>
int main() {
std::printf("Hello, I'm Kenny!\n");
system("notepad"); //メモ帳を起動するreturn0;
}
Windows上のsample.exeをダブルクリックすると、コマンドプロンプトと、メモ帳が起動します。
まとめ
以上で、 「卒業LT前編~はじめてのC++~」 をお届けしました。
まさか、自分がC++を書く日が来るとは思いませんでした。これもChatGPTのおかげですね。
次回は、「環境変数とPath」をお届けします。