どうも。つじけ(tsujikenzo)です。このシリーズでは「ノンプロ研定例会 vol.51 あなたのスキルが爆上がりする!ペアプロによるノンプログラマーのお悩み解決」について全3回でお送りします。今日は2回目です。
前回のおさらい
前回は、「ペアプロとはなにか」についてお届けしました。
今回は、 「ノンプロ研ペアプロ部が誕生した背景」 をお届けします。
今日のアジェンダ
- 独学時代のわたし
- 社内勉強会スタート
- ノンプロ研ペアプロ部誕生
- オンライン化したノンプロ研と弊社
独学時代のわたし
学生~社会人
学生時代から、割と一匹狼タイプだったわたしは、自己中心的で、かなり尖っておりました。
一匹狼ですから、学校や仕事で使うExcelやVBAなどもすべて独学です。
書籍やネット記事で独学をするのですが、すぐ壁にぶちあたりますし、検索するのがむずかしいことに遭遇すると挫折していました。
その頃の悩みは 「誰に相談していいかわからない」 ということでした。
パソコン部に所属したり、プログラミングスクールに通ったりしていれば、多少違ったのでしょうか・・・。
企業してから
10年ほどまえに企業してからも、独学は続きます。
企業してからは、「商売は戦争だ」と思っていましたので、より一層に一匹狼度が増しました。
「仲間最高!」と言ってるひとたちは敵だと思っていました。笑
そのころの従業員の仕事は、自分の思った通りのやり方でないと気に食わなかったですし、「俺の言うことを聞け!」というタイプだったと思います。
プログラミングのことを知った後は、「プログラミングで自分のコピーが作れないかな」 という浅はかな考えしかありませんでした。
ノンプロ研入会のハードルは高い
2019年3月、もともと友人だったetauさんが、プログラミングをやっていることを知っていたので、学習法などについて相談しました。
彼のアドバイスは「ノンプロ研に入会しなよ~」というものでしたが、人見知りなわたしには無理な話でした。
仕事を理由に、ずっとノンプロ研入会を断っていたことを覚えています。
その頃は、GAS本をもくもくと写経していました。
結局、ノンプロ研に入会したのは、半年後の2019年7月です。
いま振り返ると、もっと早く入会してれば時間を無駄にしなかったのに・・・と思います。
社内勉強会スタート
GASの勉強を始めると同時に、社内GAS勉強会をスタートしました。
わたしが講師となって、教えることは2度学ぶ、を実践していました。
講座の資料や運用ノウハウを提供いただいたノンプロ研に、大変感謝しています。
チームプログラミングにチャレンジ
社内勉強会がひととおり落ち着いてからは、「チームでプログラミングをしてみよう」という試みを行いました。
これまで個人で書いていたコードより、ちょっと規模が大きめで、重要な業務の業務効率化を図るためです。
チームでプログラミングを行うメリットはたくさんあります
- 1人でできることには限界がある
- 属人化のリスク排除
- 分業化
- 他の人のコードを見て学ぶ
- 進捗状況を報告しやすい
とくに、個人でプログラミング学習や業務アプリケーションの開発を行うと、どうしてもコミュニケーションがおろそかになります。
チームでプログラミングを行うことで、課題解決力を上げようというのが目的でした。
これは、開発だけにとどまらず、学習にも時間短縮の効果も期待しました。
ノンプロ研ペアプロ部誕生
この、「チームでプログラミング」をノンプロ研でもやれないかな、ということがきっかけで、「ノンプロ研ペアプロ部」が誕生しました。
最初は、Githubなどで共同編集することをイメージしていたのですが、前述のetauさんのアドバイスにより、リアルタイムのペアプロを採用しました。
人前でプログラミングするとか恥ずかしいし、緊張するし、最初はとても嫌だった覚えがあります。笑
嫌だったのにどうやって乗り越えたかは、最後にお伝えします。
最初のペアプロ企画
コミュニティ内で「ペアプロをやりませんか」という呼びかけをしたところ、数名が反応してくださり、初のイベントを開催できました。
プログラミングのお題は、初心者向けにオススメされていた 「GASでブラックジャックを作ろう」 にしました。
ペアプロの様子をレコーディングして、動画を編集して公開したところ、興味をもってくれたメンバーも出てきました。
その他のペアプロお題
- [GAS]山手線の運賃を返すbotを作ろう
- [GAS]ボーリングスコア
- [GAS]ズンドコキヨシ
動画は非公開でしたが、実務で使ってる 「カレンダーの営業日判定」 や 「スプレッドシート加工」 などのペアプロも行われ、次第に広まっていきました。
ペアプロ母(世話役)の役割
当時は、ペアプロをマッチングするためにさまざまなロビー活動をおこなっていました。
- 自己紹介を確認して、得意な言語をリストにする
- 懇親会などで、いま学習していることを聞く
- 学習テーマが近い人、課題が似ている人をつなぐ
私自身、ペアプロをやって欲しいという気持ちより、「どうせなら、一緒に学習した方が効率よくない?」 という感覚が強かったです。
「悩みを誰にどこで相談したらいいか分からない」と思っていた一匹狼のわたしは、いつのまにか 「悩みがあるなら、悩みをシェアしようよ!」 という立場に変わっていました。
どうやって壁を乗り越えたか
では、わたしは、どうやって 「恥ずかしい、緊張する、申し訳ない」 という最初の壁を乗り越えたのでしょうか。
振り返ってみると、いくつか理由があります。
- オンライン・オンタイムは嫌だけど、準備の時間はある
- 憧れの人と一緒にコードが書けるなんて幸せ
- ノンプロ研メンバーはやさしい人が多い
- とりあえず相談ができるのはありがたい
このようなプラスの感情が、以下のようなネガティブな感情を勝ったのだと思います。
- 無知だと思われたくない
- 無用だと思われたくない
- 邪魔だと思われたくない
- 否定的だと思われたくない
オンライン化したノンプロ研と弊社
ノンプロ研ペアプロ部をつくった2020年3月当時といえば、新型コロナウイルスが社会へ影響を与え始めたときでもありました。 出典:Yahooニュース 新型コロナウイルス「これまで起きたこと」時系列で振り返る
ノンプロ研のオフラインイベントはすべて中止になり、講座や定例会など(懇親会も含め)すべてがオンライン化しました。
弊社でもリモートワークの検討をはじめ、当番制でリモートワークを導入しました。
弊社は、パンデミック終息後も、リモートワークを継続します。
新型コロナウィルスのおかげ(社会に与えたマイナス影響は計り知れませんが)で、オンラインでつながる環境も整いました。
そこで「恥ずかしい、緊張する、申し訳ない」と思い、何も変わらなければ、いまのわたしはないかもしれません。
まとめ
以上で、「ノンプロ研ペアプロ部が誕生した背景」についてお届けしました。
- コミュニティに加入するのは、誰でも勇気がいる
- 社内勉強会やチームプログラミングをはじめたのは、1人でやるより効率がいいから
- Githubではなくリアルタイムのペアプロを採用したのは、課題解決力向上と時間短縮ができるから
- コロナ過で社会が変化した
という内容でした。
次回は、最終回で 「ペアプロを体験してみよう」 をお届けします。
このシリーズの目次
『あなたのスキルが爆上がりする! ペアプロによるノンプログラマーのお悩み解決』