どうも。つじけ(tsujikenzo)です。このシリーズでは「ノンプロ研ライティング講座初級1期を受講中にやったこと・前半戦」として全5回でお送りしています。
今日は第4回で「素材整理はINBOXで-Notion編-」についてお伝えします。
個人ワークフローとはなにか
皆さん「ワークフロー」という言葉は聞いたことがあると思います。直訳の通り「業務の流れ」です。「仕事の性質を研究することで価値を生み出し、組織をよりよく機能させよう」という考えですが、私たちが働く現場でも、
- 業務効率化のためにワークフローを改善する
- 生産性向上のためにワークフローを見直す
という言葉で慣れ親しんでいるのではないでしょうか。
「ワークフロー」自体は古くからある言葉ですが、近年プログラマなどの知識労働者の間で「個人ワークフロー」として発展し、活用されるようになりました。「個人ワークフロー」は溢れる情報や膨らむタスクを整理して、「次に何をすべきか」を導き出すツールです。
GTDシステム
「個人ワークフロー」は、そのニーズとともに様々なタスク管理手法が試されてきましたが、代表的な手法に「GTD(Getting Things Done)」があります。
GTDは下記5つのステップで構成され、これを1週間など一区切りごとに繰り返します。
収集・・・頭の中にある「やらなければならないこと」「気になっていること(問題)」を紙などに書き出す。作業中のメモ書きなども参照して、問題点を出していく。
処理・・・書き出した内容を、手順に添って、分類しリスト化する。
整理・・・リストを自身がスケジュール管理に使っているツールに入れ込む。
見直し・・・自分の状況や状態でそれらが可能かどうか見直し、検討する。
実行・・・リストアップした「出来ること」を順次片付ける。
このGTDは、私の個人ワークフロー管理にマッチするのか、最近流行りの[Notion]を使って検証してみたいと思います。
NotionにSign up
まだアカウントをお持ちでない方はこちらからSign up(サインアップ)します。お持ちのメールアドレスを入力するだけなので、説明は割愛させて頂きます。
成功するとこのような画面が表示されます(2021年1月)。まだ英語版しかありませんが大丈夫です。左側にメニューがあって、右側はページの中身を表示しています。
最初は[Getting Started]というページが表示されていると思います。
[Getting Started]というページの他にも[Quick Note]や[Personal Home]というページがデフォルトで用意されているようです。
それではまず、[Personal Home]をクリックしてみましょう。
[Personal Home]は1枚のページですが、ページの中にさらに[Movie List]や[Recipes]のようなページが挿入されています。
ページ[Personal Home]の中にはページ[Movie List]のリンクが貼られています。
ページはMarkdown形式で記述することも可能ですし、ページ内に挿入できるのはページだけでなく、WEB(URL)や画像、データベースなど様々です。
これはもはや「メモ帳」の域を超えていますが、総合デパート的なメモ帳はCMS(コンテンツマネジメントシステム)と呼ばれており、働く現代人のタスク管理や、アイディアの整理に無くてはならないツールの1つとなっております。
INBOXをライティングの素材整理に活用する
先に紹介した「個人ワークフロー」を整理する為のGTD(Getting Things Done)ですが、GTDの最初のステップは「頭の中にある全てのことがらを、INBOXという箱に投げ込み、後でそれが何かを判断していく」という手順です。
この手順がライティングの素材集めに非常に相性がいいです。
収集・・・素材を集める
処理・・・分類し、リスト化~中略~
実行・・・リストアップした「やること」を実行する
今回は、素材を集めるための環境をNotionの[INBOX]で構築したいと思います。
INBOXページを作る
デフォルトで用意されていたページは全て削除して構いません。全て削除したら左メニューから[+Add a page]をクリックします。
タイトルに[INBOX]と付けます。
ページのアイコンやカバーを簡単に設定することができますので、テンションが上がりますので、是非設定してみてください。
ページが作成されましたので、テキストを入力することができます。
Notionでは1段落ごとをオブジェクトとして扱いますので、見た目はテキストですが、[改段落]されるごとに段落が分かれます。(当たり前なので日本語が変ですが💦)
オブジェクトとなった段落は、[ページに変換する][リストにする][コードブロックにする]などの変換も可能です。
[Turn into][page]をクリックすると、段落全体が[ページ]になりました。
左メニューでも新規ページが挿入されたことが確認できます。
INBOXに直接記述したテキストが長くなってきたら、新規ページを作成してコピペすればいいので、改行(Shift + Enter)はあまり気にしなくていいと思います。まずはメモの走り書きをじゃんじゃん残していくことです。
Google Drive 連携
もし[Google Workspace]をお使いでしたら、Google Driveとの連携ができますので、素材集めの強い味方になります。左メニューの[Setting & Members]をクリックします。
[My connected apps]をクリックします。
Google Driveの[Connect]をクリックします。
いつもの認証画面が出ますので進みます。(割愛させていただきます。)無事に連携できたようです。
ページの本文中で「/goo」と入力すると、[Google Drive]が表示されますので、クリックします。
[Browse Google Drive]をクリックして[Choose from メールアドレス]をクリックします。
ファイルを選択して[Select]をクリックします。
挿入されました(今回はGoogleフォームを選択しました)。もちろん、PDFでも画像でもなんでも挿入することができます。
ウェブクリッパー
メモ帳アプリ・CMSでダントツのシェアを持つEvernoteにも同様の機能がありましたが、今見ているWEBページのURLをページに挿入する「ウェブクリッパー」機能がNotionにもあります。
まずは、chromeの拡張機能[Notion Web Clipper]をインストールします。(インストールの手順は省略します)
お好きなページを開いて、拡張機能から[Notion]アイコンをクリックします。[Add to]から[INBOX]を指定し、最後に[Save page]をクリックします。
[INBOX]ページへリンクが追加されましたね。
スマホアプリ
Notionにはスマホアプリもあります。(インストールは割愛します。)
アプリを開くとメニューやページを開くことができます。
アプリからテキストを挿入することもできます。
同様に画像を挿入することもできます。
Safariのウェブクリッパー
アプリをインストールすると、Safariのメニュー内にアイコンが追加されます。お好きなページを表示してメニューから[Notion]アイコンをクリックします。
[タイトル]はWEBページのタイトルを自動で取得しますので変更する必要はないと思いますが、貼り付け先のページを[Add to]で指定することもできます。
リンクが追加されました。ウェブクリッパー機能ですね。
ここまできたら、素材整理は次のステップ「処理」に入っていきます。
収集・・・素材を集める
処理・・・分類し、リスト化~中略~
実行・・・リストアップした「やること」を実行する
まとめ
さて、以上で「素材整理はINBOXで-Notion編-」についてまとめました。まずは基本的な「ライティングに必要な素材を一か所(INBOXページ)に集める」という内容でしたが、Notionはページやリンクなどのオブジェクトにプロパティを付与してデータベースを作成することができます。なんだか難しそうですが💦 「色んなことができて楽しい」という絶賛の声があちこちから届いています。
次回は最終回で、「速読をマスターしよう」をお届けします。お楽しみに!