どうも。つじけ(tsujikenzo)です。このシリーズでは「ノンプログラマーのデータ分析リテラシー」と題しまして全4回でお送りしています。今日は3日目でございます。
前回までのおさらい
前回は「ノンプログラマーと統計学の接点」ということで、「生活は判断の連続である」ということと「判断の為に分析という道具を使おう」というお話をしました。
今回は「最初の一歩を踏み出そう」についてまとめたいと思います。
突然現れた相談者
貴方の前に突如、相談者が現れます。
「ねぇつじけさん、私データサイエンスとか機械学習とかに興味あるんだけど、何から
やったらいいと思う?」
相談者は貴方の大切な人です。できる限り成功をサポートしてあげたいと思う相手です。さて貴方だったらどう答えるでしょうか。
地図に例えてみる
一つのアイディアとして、成功へのロードマップをロールプレイングゲーム風の地図に例えてみましょう。以下のような感じです。
例え | リアル世界 |
フィールド | 知識・情報群 |
地図 | 学習のロードマップ |
武器 | 習得した技術 |
宝物 | 得られる成果 |
きっと相談者はひょんなことから新しいフィールドを知り、フィールドに宝物がありそうな予感がするけど、地図そのものがどこにあるのか分からない。まさに「地図を探している」のだと思いませんか?
きっと要約すると「このフィールドに宝物がありそうな、無いかもしれない、とりあえず地図を探している、でもどんな地図かわからない」という感じでしょうか。これは相談というよりなんでしょう、「ごきげんよう」っていうのと全く変わらない感じもします💦あはは。
相談者と一緒に「なぜそう思ったのか」「もともと何をやりたかったのか」のような壁打ちができればいいのですが、今回ばかりは「何がやりたいかは何ができるか知ってから決めるから早く教えてよ」と言う感じのようです💦 なるほど。そういう感覚って新しい学習を始めるとよくありますよね。
では、私はこの問いに答える為に3つの方法を用意してみました。今回はまず2つをご紹介します。
最新の地図を手に入れよう(体系的なリテラシー)
巷に溢れる情報に溺れず、情報を整理し、体系的な理解を得ることです。今社会ではどんな技術が使われていて研究が進んでいるのか。自分がどんな位置にいるのか。それが分からない迷子の状態で学習を始めるなんて恐ろしいですよね。
「必要な情報は何か」「どこにいけば最新情報があるのか」常にキャッチアップすることを意識してみましょう。それだけでも随分と違うものです。貴方が「やりたいことを探している状態」ならまず最新の地図を手にして眺めることでしょう。
【具体的な次のアクション】
・データサイエンス協会を隅々閲覧してみる
・データ分析コミュニティに加入する
・業界別カオスマップを閲覧する
【MEMO】「自分の業界に先人はいないのか」ということを徹底して調べてみましょう。
武器を装備してみよう(個別具体的な技術のリテラシー)
転職したいわけじゃないけど、何かを学習して成長したいという人も多いでしょう。「データ分析って面白そう」「ベイズやってみたい」など、何ができるかわからないけど、もしかしたらこの武器で戦えるかもしれないというワクワクです。
人はもともと知的探求心を本能に備えています。地図よりまず自分の直感で、武器を装備したり磨いたりしてもいいでしょう。武器を自分のものとして使いこなす頃には、解決すべき課題も目の前に現れていたりします。
【具体的な次のアクション】
・専門書にチャレンジしてみる(SQL、線形代数、微分方程式、トポロジーでもなんでも)
・資格(統計検定など)にチャレンジしてみる
・ただし、ノンプログラマーとして学習時間の確保に気を付ける
【MEMO】家庭教師やメンターを付けたり、オンラインで仲間探しをするのもいいでしょう。
まとめ
今回は「最初の一歩を踏み出そう」と言うことで、「体型的なリテラシーを高めよう」「個別具体的な技術を高めよう」という2点をご紹介しました。次回は最終回で「データ分析リテラシーはOJTで」をお送りしたいと思います。この相談者って一体・・・。