[MCP]ノンプログラマーのためのMCP入門 MCP接続をしてみよう!

mpc4MCP

どうも、ケニー(tsujikenzo)です。このシリーズでは、「ノンプログラマーのためのMCP入門」をお届けします。今日は第4回目です。

おさらい

前回は、「環境と構成ファイル」をお届けしました。MCPサーバーをAIアプリ(ホスト)に認識させるための「司令部」が、構成ファイル(JSON)でしたね。

今回は、「MCP接続をしてみよう!」をお届けします。実際に、外部のMCPサーバーをあなたのClaude Desktopに繋ぎ、AIが新しい能力を手に入れる瞬間を体験しましょう。

1. 接続の「2つのステップ」:起動方法とアクセス権限の渡し方

構成ファイル(JSON)に、MCPサーバーの詳細を書き込む際に、大きく分けて2つのステップがあります。

ステップ①:サーバーの「起動方法」を決める(物理的な接続)

まずは、階層構造の最下層にあるMCPサーバー(【5】道具本体)を”どこから”持ってくるか、その呼び出し方法を決めます。

  • パターンA:uvx(ネット上の倉庫から借り、都度呼び出す)
    自分のPCにMCPサーバーを用意せず、AIアプリが起動するたびにインフラ層(階層構造の【3】)がインターネット上の倉庫(PyPI)から一時的に借りてくる方法です。最新のツールを手軽に試すのに最適です。
  • パターンB:uv(自分のPCにあるものを動かす)
    あらかじめPCのフォルダ内にMCPサーバーを保存しておき、インフラ層にその場所を直接指定して動かす方法です。「MCPサーバーを保存する」ということは、公開されているGitHubからリポジトリをクローンしたり、自分でPC上にMCPサーバーを自作することです。MCPサーバーをカスタマイズしたいばあいなどに利用します。

ステップ②:アクセス権限の「渡し方」を決める(論理的な権限)

次に、呼び出したMCPサーバーが、外部サービス(SlackやGoogleなど)へアクセスするために必要な「認証情報(APIキーなど)」を、どのように設定するかを決めます。

  • 1. 認証不要(No-Token)型: そもそもAPIキーの設定を必要としないタイプです。誰でもアクセスできる公開情報や、お使いのPC内のファイルを扱う際に用いられる、最も手軽なお作法です。
  • 2. 環境変数(env)型: 【推奨】構成ファイルの env プロパティの中に、認証情報を格納する方法です。MCPホスト(AI)からは認証情報が見えないため、最も安全なお作法です。
  • 3. 引数(args)型: 起動コマンドの引数(args)として、直接キーを記述する方法です。手軽ですが、セキュリティの観点からはテスト用としての利用に留めましょう。

2. 構成ファイル(JSON)への記述

それでは、構成ファイル(JSON)への記述をしてみましょう。今回は、Anthropic社が公式に提供しているMCPサーバーの一つである「mcp-server-fetch」を接続します。

servers/src/fetch at main · modelcontextprotocol/servers
Model Context Protocol Servers. Contribute to modelcontextprotocol/servers development by creating an account on GitHub.

mcp-server-fetchとは

通常、AI(Claude)にURLを渡しても、そのページの内容をリアルタイムで隅々まで読み取ることは難しいばあいがあります。しかし、このMCPサーバーを接続することで、AIは自ら指定されたページへアクセスし、その「文脈(コンテキスト)」を正確に摂取(Ingest)できるようになります。

このツールを最初の体験に選んだ理由は、以下の3点です。

  1. 接続方法が楽:「借りてくる(uvx)」
    mcp-server-fetchは「パターンA:uvx」で利用可能です。自分のPCにファイルを保存(クローン)する手間がありません。設定を1行書くだけで、準備が完了します。
  2. 認証不要:「合鍵(APIキー)」なし
    多くのMCPサーバーは外部サービスへの登録やAPIキー(合鍵)が必要ですが、mcp-server-fetchは不要です。すぐに「AIと外部サービスが繋がる」という体験ができます。
  3. エージェント化:「文脈の摂取(Ingest)」
    第2回で、AIが「摂取」する「Primitives(プリミティブ:基本要素)」を解説しました。mcp-server-fetchはまさに、AIが自ら指定されたWebサイトへ手を伸ばし、その中身を文脈(コンテキスト)として取り込む様子を、目の前で確認することができます。

手順:構成ファイル(JSON)の編集

まず、claude_desktop_config.jsonを開きます。

プロパティ[mcpServers]に、以下を追記して保存します。

{
  "mcpServers": {
    "mcp-server-fetch": {
      "command": "uvx",
      "args": ["mcp-server-fetch"]
    }
  }
}

ファイルを保存したら、Claude desktopを再起動しましょう。(タスクバーに駐在している可能性もあります。完全に再起動しましょう。)

接続の確認

Claude desktopを起動し、設定から開発者を確認しましょう。

  • ランプの確認: 「ローカルMCPサーバー」にmcp-server-fetchが現れ、Connectedrunnningがついていれば成功です!

3. 実行してみよう!

それでは、追加したMCPサーバーを使ってもらいましょう。チャット欄で、以下のように指示してみてください。

プロンプト例:

https://modelcontextprotocol.io/introduction をmcp-server-fetchツールで読み込んで、内容を3行で要約して」

AIが、MCPサーバーへの接続確認をしてきたら「許可」を押します。


AIが自律的にインターネットへ接続し、最新のページ情報を読み取って回答を始めたら……おめでとうございます! 接続成功です。

Yahooの特定の日付のニュースを要約してみましょう。

https://news.yahoo.co.jp/topics/business?date=20260419 をmcp-server-fetchツールで読み込んで、内容を3行で要約して

これで生成AIが、あなたの指示で外部データを「摂取」しに行くエージェントへと進化しました。

まとめ

第4回は、MCPサーバーを接続してみよう!をお届けしました。実際に外部のMCPサーバーを接続し、AIをエージェントへと進化させる体験をお届けしました。

次回は、「自作MCPサーバーの準備を始めよう!」をお届けします。お楽しみに。

このシリーズの目次

  1. [MCP]はじめに(MCPとは)
  2. [MCP]骨格と用語(クライアント/サーバー、ツール等)
  3. [MCP]環境と構成ファイル(どうやってつながるのか)
  4. [MCP]MCPサーバーを接続してみよう!(ハンズオン)
  5. [MCP]MCPサーバーを自作しよう!前編

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