どうも。つじけ(tsujikenzo)です。このシリーズでは「draw.io(ドローアイオー)でデータベース設計のER図をかこう」ということで、全4回でお届けします。今日は2回目で「ERモデル編」をお送りします。
前回のおさらい
前回は「インストール編」として、このシリーズでまなぶことや、draw.ioのインストールについてお届けしました。
今回は、「ERモデル編」をお届けします。
ERモデルとは
ERのEはEntity(実体)で、RはRelationship(関連)の略です。全ての実世界は「実体型」と「関連型」で表現(モデル化)できるという考えがもとになっています。
そして、実世界の実体型を四角□で、関連型をひし形◇で表現した結果を、実体‐関連図=ER図と呼びます。
ERモデルでの「実体型」とは、実世界のさまざまな存在物を、「りんご」「みかん」のように個々の実体としてとらえるのではなく、「商品」という総体でとらえたものです。
「関連型」も同様に、「りんごがA商店に売れた」という具体的なものではなく、「商品が顧客に売れた」という関連をとらえたものです。
実体型も関連型も、それぞれの特徴を表す「属性(Attribute)」をもつことができます。属性は楕円で描画します。
このER図は、1976年にピーターチェンが発表した、概念モデルを記述するためのER図の1つです。後に紹介するIE表記法のCrow’s Foot (カラスの足)とは異なりますので、別々に理解しましょう。
ERモデルを描画する
実体型の追加
左カラムに「ER」がありますのでクリックします。
一覧にER図に関する要素がアイコンで表示されています。アイコンの上にマウスをホバーすると、ビューが表示されます。
アイコンをクリックすると要素がページに追加されます。今回はアイコン[Entity]をクリックしました。
文字列の変更
文字列を変更する場合は、ダブルクリックをして、変更することができます。
右側の「フォーマットパネル」では文字列の書式設定を行うことができます。
要素のスタイル
要素をクリックすると、塗りつぶしなどの「スタイル」に関する設定ができます。
同様にエンティティを追加しましょう。
属性の追加
属性も同様に、左カラムのアイコン[Attribute]をクリックして追加します。
エンティティの横にそれぞれ属性を追加します。(今回はエンティティに所属する属性が1つだけでしたが、属性が多くなる場合は代表的な属性のみで、残りは省略することも多いそうです。)
主キーを設定する
属性名にアンダーラインをつけて、「主キー」を表現することができます。「主キー」とは実体型にぶら下がっている属性のうち、実体を識別できるユニークなキーを意味します。
免許証番号を照会すれば名前、住所、性別などが特定できるように、商品IDや従業員IDのような主キーを、属性の中から指定することができます。
関連型の追加
関連型も同様に、左カラムのアイコン[Relationship]をクリックして追加します。
今回は「顧客」と「商品」のあいだに「納品」という関連が発生しますので、関連型[納品]と2つの属性[年月日][数量]を追加します。
スペースが狭かったので要素の移動も行いました。
今回はここまでです。3つの単語を覚えましょう。
- 実体型・・・エンティティ
- 関連型・・・リレーションシップ
- 属性・・・・それぞれの要素を特徴づけるもの
まとめ
さて、以上で「ERモデル編」ということで、ER図の一つであるERモデルの簡単な説明と、ER図で用いられる3つの要素の描画方法についてお届けしました。
次回は、「濃度(カーディナリティ)編」についてお届けします。お楽しみに!