どうも。つじけ(tsujikenzo)です。このシリーズでは2021年1月から受講している「ノンプロ研ライティング講座初級1期」について受講メモをまとめています。全8回の今日は第5回目です。後半戦突入です!
前回までのおさらい
前回は「文章を書く技術」についてお届けしました。
今回は「文章を書く技術2」をお送りします。
今日のアジェンダ
- 良い文章とは
- リーダブルに書く技術
良い文章とは
いきなり結論ですが、良い文章とは「読者が、より少ない時間で目標が達成できる文章」といえます。このことは、前回Day4でもお伝えしました。
「低コストを実現した」とは、具体的にいうと以下のようなものが挙げられます。
- 初心者でも読めるように、キーワードの説明を追加した
- 5つの記事を読む必要があったが、1つの記事で理解できるようになった
陥りがちなミスポイント
価値を提供しようと低コストを目指すばかり、「課題レベル=目標」も下げてしまうことがあります。これでは、もともと自分が到達していた課題解決レベルに、読者が届かないことになります。
説明が難しい概念や横文字を、なきものにしてしまったり、「とりあえず暗記でOK」など、その場しのぎの解説で終わらせてしまうことです。
読者は公式ドキュメントやあらゆるWEB記事をへて、あなたの文章に辿り着いている可能性もあります。最後の砦になったつもりで、読者の疑問は回収しましょう。
目標を下げずに書く方法
目標を下げずに、速く目標達成できる文章を書くには、以下のような手段があります。
1.の「これまで知られてない方法を発見して書く」は、あれば理想的ですが、なかなかこういうことはないのが現状です💦
2.新しい手法を見つけられなくても、既にある方法を「ターゲットを変えて(例えば超初心者向けなど)翻訳する」という手段もあります。コードだけが貼り付けられている記事などを、丁寧に翻訳するなどです。
3.について掘り下げます。
リーダブルな文章を書く
「より速く理解できる文章」とは、言ってしまえば読者のターゲットに依存するものです。しかし、ターゲットに依存せずに「一般的に読みやすい文章を書く」ことも大前提としてあります。次の章ではその作法についてご紹介します。
参考図書:リーダブルコード/オライリージャパン
リーダブルに書く技術
「一般的に読みやすい文章を書く」とは、「その作法を知る」ということになります。そして、この作法を知っていると、「この書き方とこの書き方がある」という場面で迷わなくてすむ、ということにもつながります。
リーダブルに書くための作法は、以下の7つです。
1.一度に一つのことを
- ひとつの要素に2つ以上を混在させない
- (文、段落、項、節、章、部)
- 次の要素の前に、回収して結論づける
- 混在している場合は、分割する
2.明確にする
- 主語と述語の関係を明確に
- 指示語(こそあど言葉)を使いすぎない
- 二重否定を避ける
- 逆説ではない「~が」を避ける
- 受動態を避ける
- メタ情報(情報を説明するための情報)を付与する
3.ガイドする
接続詞を適切に使うと、たった1ワードで次の展開にガイドできます
- 順接
- 逆接
- 付加
- 補足
- 対比
難しい概念、長い文章などを読んでもらうときは、これからの概要や項目数を予告し、読者に心の準備をしてもらうとよいでしょう。
「オブジェクト指向」というと、とても難しく見えてしまい、できれば避けて通りたいと感じるかも知れません。(中略) しかし、そこは急がば回れです。JavaScriptのオブジェクトの仕組みは、順番に整理しながら読み解いていくと、実にシンプルに整理されているのです。GAS本6章
4.見た目をやさしく
- 句読点
- 分割
- 空行を入れる
- 漢字表記をひらがなにする(ひらくと言います)
- 強調する
- 図・表・箇条書きを使う
文章の見た目については、字間や配置なども気にしてみましょう。プレゼン資料などで使えるテクニックだと思います。
5.一貫性をもたせる
- 【用語や表記を統一する】
- 大文字小文字の統一
- 記号数字の統一(1年、1年、一年)
- 語尾の統一(だ・である/です・ます)
- 長音の統一(サーバー/サーバ)
Chromeの拡張機能に表記ゆれチェックツールがありますので、ご紹介します。
拡張機能をインストールしたら、ブラウザにドキュメントを表示して、アイコン[表記ゆれチェックツール]をクリックします。
すると、このように表示してくれます。
リンクされているわけではないので、クリックすると該当箇所に飛ぶようなことはできませんが、ひらくべき箇所を指摘してくれたり、
送り仮名などの訂正はありがたいですね。
6.適切な密度で
「密度」とは「文字数あたりの情報量」のことです
- 現時点でもっとも情報密度の高いワードを選択する
- 新出単語を定義する
- 既知の情報は何度も書かない
プログラミング学習のゴールは、以下のように設定することができます。
つまり、密度の高い言葉は学習者にとって障壁になるからといって、密度を低くした言葉を使い続けることが、「わかりやすい」ではないということです。
「だれでもわかる」系の書籍では、情報密度の高い言葉の使用をさけることに執着しすぎて、「密度の高い言葉の理解の獲得」がおろそかになっていることも多いようです。
密度の高い言葉を避けるということは、ゴールの設定を低くすることにもつながりかねませんん。読者にとって最終的なゴールである「価値の獲得」を意識しましょう。
7.自然な構造にする
- 時系列を自然に
- グルーピングを自然にして、粒度を揃える
「粒度(りゅうど)」という単語は最近知りました。次の5つの値の中で、粒度が異なる値があります。
「りんご、みかん、猿、ゴリラ、海産物」
とてもわかりやすいですね。粒度は色んな分野でもちいられている言葉です。会話のなかでも「粒度が違ってないか?」など、整理するのに便利ですね。
まとめ
以上で、Day5の振り返りでした。「リーダブルコード」のライティング版ということで、ためになるお話をたくさん聞けました。特に「密度」については、とても深い話で、この講座を受けていなければ得ることのできない知識だったと思います。
次回は、「Webライティング」をお送りします。
※「この一週間でやったことDay5」も追記しています。
この一週間でやったことDay1
- 『生命科学的思考』を読む(読了)
- 速読について調べる(体験申し込み)
- ネタメモ用フォームの要件定義(完成)
- タイピング部再入部(記録シート完成)
- ネタのリマインドの要件定義
この一週間でやったことDay2
- 『遅いインターネット』を読む(読了)
- 思い付きやアイディアつぶやき用のフォーム作成とスプレッドシート完成
- 地元の速読教室に体験へ
- noteのTwitterアナリティクスレポートを読む
- Notionを触ってみる
この一週間でやったことDay3
- 『世界は贈与でできている』を読む(読了)
- Markdownについて考える
- アドオンが調子悪かったがいけそうなので新たな体制を整えた
この一週間でやったことDay4
- 『アウトプット大全』を読む(読了)
- 『OKR』を読む(読了)
- 『速読らくらくエクササイズ』を読む
- ドキュメントからWordPress投稿のブログをUP
- 大河ドラマについてまとめるNotionを始める
この一週間でやったことDay5
- 胃腸炎からの回復