どうも。つじけ(tsujikenzo)です。このシリーズでは2021年1月から受講している「ノンプロ研ライティング講座初級1期」について受講メモをまとめています。全8回の今日は第4回目です。やっと折り返しですね。
前回までのおさらい
前回は「素材を集める技術」についてお届けしました。文章を書くための素材とはなにものなのかについて整理できた気がします。付随して、「メモをどこに残すべきなのか」も整理できました。
今回は「文章を書く技術1」をお送りします。
今日のアジェンダ
- ターゲット
- 文章の構造
ターゲット
ターゲット(想定読者)について、俗に言う「ペルソナ」は技術ライティングには向かないかもしれません。なぜなら「30代女性」といってもITスキルは違うかもしれないし、想定できないことを気にしてもあまり意味がないからです。
それよりも、「学習を始めたころの自分」のほうが、ターゲットとして相応しいかもしれません。皆さんも今までの学習で「早く教えてくれたら学習コストが下がったのに!」と感じたことはあると思います。「以前の自分が読みたかった文章を書く」というシンプルニーズを満たすことで、書くのがとても楽になります。
読者の環境・背景
学習を始めたころの自分に向けて書くわけですから、リアルな環境・風景を思い浮かべることができるでしょう。講座では「自分のおかれている環境・属性などを棚卸する」という演習がでました。
『私の場合』
- ノンプログラマー
- Excelのマクロをコピペで動かす
- マクロが動かないとググってみるが、検索時間が異様に長い
- 外部との接点がない、相談する相手がいない
- そもそも、相談しようともあまり思っていない
- 「AI・機械学習・プログラミング義務教育化」などが気になりだした
読者の課題・目的
書くことの価値を提供する1つの手段として、「学習後の自分の姿に早く到達する文章を提供する」というものがあります。読者には、独学するよりコストの低い課題解決方法を提供できれば、それは価値になります。
講座では「こういう教材があったらもっと早く課題解決できたのに」と、今なら思えることをあげてください。という演習がでました。
『初級~中級のころ』
- プログラミングは「書き方」を覚えてから「仕組み」を考察しよう
- 関数化、パーツ化のコツ
- スクレイピングするならGASとPythonとVBAとどれ?
- JSONってなに?
読者の知識
読者が下記の文章を読むときに、ハードルとなるのが太字で示した単語の知識です。
皆さんも、専門書を読むことにチャレンジしてみたけど、何がなにやらさっぱりで、挫折してしまったという経験があるのではないでしょうか。
初心者は前提知識が少ないので、ある一つのことを説明するために、事前に多くの知識の足並みを揃える必要があります。さらに、知識が無さそうであれば、順序立てて知識を提供する必要があります。これが、初心者向けの方が難しいといわれる理由です。
ピラミッドでいうと、知識レベルの下層は人口こそ多いですが、価値を提供するためには、並々ならぬ努力が必要(コストが高い = 継続が難しくなる)と言えるでしょう。
【質問コーナー】Q.とある学習テーマについて、紆余曲折した道なりを書くべきなのか。A.読者には課題解決の最短距離を提示すべし。紆余曲折した内容はTipsとして区切るか、収まり切れないなら別記事に分けたほうが望ましい。
文章の構造
文章は、本文、章、節、項などの要素のかたまりが階層構造になって構成されています。プログラミング言語でも、テキストデータを操作する場合は、それぞれの要素に対応したオブジェクトが提供されています。
それぞれの要素のかたまりにおさまる素材は、常に4~5個になるのが好ましいです。(これは脳のつくりと関係しているそうです)
※階層と適切な要素については、Day5で「粒度」について学びます。
文章の構造には、素材がどういう順番で置かれているかという点も重要です。なんとなく皆さんも、「時系列や作業順に並べたほうが読みやすい」とか「大きなものから小さなものを並べたほうがイメージしやすい」という感覚はあると思います。
しかし、「技術ライティング」の場合は、上記に加えてどのような順序であれば読者に価値を提供できるのでしょうか。
知識の獲得・理解のしやすさ
「手続き型」と「概念説明型」の2パターンによっても異なりますが、大切なのは読者が知識を獲得しやすいかという点です。
私もついつい「皆さんもこういう経験ありますよね?」と共感を誘う文章を導入部で書いてしまうことが多いですが、ペルソナ(想定読者)がハッキリしていれば、改めて読者に共感を求める必要はないはずです。
文章を書くテクニックとして「起承転結」や「序破急」などのフレームワークはありますが、あくまで読者のためになっているか、が重要なポイントです。
「概念説明型」の記事でも「これが王道」のようなフレームワークはありません。そのときどきによって、読者にとって適切な文章の構造を組み立てる必要があります。
プログラミング記事の場合、構文があるなら早めに紹介してしまうほうがいいでしょう。なぜならコードが「具体」で、構文の動きの説明が「抽象」になるからです。
講座では、WEB記事の構成がどうなっているか分析してみようという演習がでました。この演習も「果たして読者の知識の獲得ファーストになっているか」という視点で考える練習になり、とてもおもしろかったです。
【質問コーナー】Q.ブログと書籍では構成が違ったりするんでしょうか。A.ブログだと先にコードを紹介して、後で動きや仕組みを説明する。書籍だと仕組みや概念を説明して、後でコードを紹介するパターンが多い。
まとめ
以上で、Day4の振り返りでした。普段何気なくやっていることや、当たり前におもっていたことに改めてスポットを当てると、実は全然理解してなかったことや、気付きをたくさん得ることができました。
自分がもし書くことはしんどくないと思っているなら、「読者の知識の獲得ファーストを守れているか」を意識していこうと思います。
次回は、「文章を書く技術2」をお送りします。
※「この一週間でやったことDay4」も追記しています。
この一週間でやったことDay1
- 『生命科学的思考』を読む(読了)
- 速読について調べる(体験申し込み)
- ネタメモ用フォームの要件定義(完成)
- タイピング部再入部(記録シート完成)
- ネタのリマインドの要件定義
この一週間でやったことDay2
- 『遅いインターネット』を読む(読了)
- 思い付きやアイディアつぶやき用のフォーム作成とスプレッドシート完成
- 地元の速読教室に体験へ
- noteのTwitterアナリティクスレポートを読む
- Notionを触ってみる
この一週間でやったことDay3
- 『世界は贈与でできている』を読む(読了)
- Markdownについて考える
- アドオンが調子悪かったがいけそうなので新たな体制を整えた
この一週間でやったことDay4
- 『アウトプット大全』を読む(読了)
- 『OKR』を読む(読了)
- 『速読らくらくエクササイズ』を読む
- ドキュメントからWordPress投稿のブログをUP
- 大河ドラマについてまとめるNotionを始める