[GAS本第3版][新IDE]スクリプトエディタの便利な新機能を使おう

GAS

どうも。つじけ(tsujikenzo)です。今回は 「スクリプトエディタの便利な新機能を使おう」 をお送りします。

この記事は、GASの新IDEリリースに対応した書籍 「詳解!Google Apps Script完全入門 [第3版] 」 の発売記念(2021年7月6日)でもあります。

まだお手元にないかたは、是非一家に一冊、いや、一人一冊のご購入をオススメします!

今日のアジェンダ

  1. 候補の詳細表示の切り替え
  2. すべての出現箇所を変更
  3. 定義へ移動(Ctrlクリック)
  4. 参照へ移動(参照設定・参照の数)

候補の詳細表示の切り替え

スクリプトエディタ内にカーソルを置き、[Ctrl] + [Space] を押すと入力可能な候補を表示してくれます。この機能を 「候補の表示」 と呼びます。

候補は矢印キーで移動できます。

矢印キーで移動する方法もありますが、入力したいコードの先頭1~2文字を入力すると、候補がフィルター掛けされます。

入力したい候補を矢印キーで移動します。

候補の右側にマウスカーソルを合わせると、詳細を表示アイコン[i]が表示されます。

アイコンをクリックすると、[候補の詳細] を表示します。

関数のばあい、候補の詳細に、ドキュメンテーションコメントの内容が表示されますので、関数には必ずドキュメンテーションコメントをつけましょう。

一度、候補の詳細を表示したら、その後はクリックしなくても候補の詳細を表示します。(候補の詳細表示スイッチがONになっている状態)

スイッチをOFFにするばあいは、右上の[x]をクリックします。

コードを入力している際に、「候補の表示」がわずらわしいと感じるさいは、[Esc]で非表示にできます。

新IDEでは、候補の表示機能が実装されたため、旧IDEの「コンテンツアシスト」「単語補完」と呼ばれていた機能は使われなくなっています。

すべての出現箇所を変更

検索と置換

新IDEでは、[検索と置換]のインターフェイスが少し変わりましたので、GAS本第3版でも紹介されていました。

検索の対象となるのは、現在のスクリプトファイルのみです。旧IDEでは、プロジェクト全体を通して検索ができていました(置換はスクリプトファイル単位)ので注意が必要ですね。

しかしながら、そんなちょっとした不便も上回るような便利な新機能が実装されているのも、アップデートの楽しみです。

すべての出現箇所を変更

新IDEには 「すべての出現個所を変更」 という機能があります。スクリプトファイル全体を通して、同じ文字列、文字を選択できる機能 です。

たとえば、下記の例ですと「varを一括でconstに変換したい」というときに便利です。

varを右クリックして、[すべての出現箇所を変更]をクリックします。

すべての出現箇所がハイライトされ、カーソルが出現します。

カーソルが一緒に動きますので、Shift + 矢印キーで選択もできますし、削除などもできます。

カーソルをステートメントの末尾に移動して、(コツは、2行目から左キーで1行目の末尾に移動)[Enter]キーで改行すると、

すべての行に改行が挿入できます。

私の中で完全にこのようなイメージです。

ぜひ活用してみてくださいね。

定義へ移動

使われている変数が、どこで定義されたのか、確認したいことはあると思います。変数宣言が近ければ問題ありませんが、どうしても離れてしまうばあいもあります。(変数宣言は使う直前に書くのがリーダブルコードのススメです。)

新IDEでは、使われている変数の定義へ移動する機能 が実装されました。スクリプトファイル内のスコープに応じて、定義されている関数へ移動します。

方法は2種類です。
– 変数をCtrl + クリックする

カーソルが移動します。

  • 変数を右クリックして[定義へ移動]をクリックする

参照へ移動

定義の移動と同様に、変数宣言の参照元を表示できます。

変数を右クリックして、[参照へ移動]をクリックします。

参照設定画面が表示されます。しかしあまりむずかしく考えず、「画面が分割されて2画面になった」 と思っていただいて構いません。どちらの画面でもコードの編集ができます。

参照設定

参照設定画面の右には、変数が使われている ステートメントと数 が表示されています。

変数定義と違い、プロジェクト全体を通して、スコープに応じて参照元を表示します。

特にグローバル変数宣言があるばあいなど、複数のスクリプトファイルとグローバル領域の参照元を表示します。

開発の規模が大きくなるにつれ、スコープや変数の管理も大変になってきますので、一役買ってくれそうです。

まとめ

以上で、 「スクリプトエディタの便利な新機能を使おう」 をお届けしました。

GAS本第3版のレビューはまだまだ続きます!(ぼちぼち更新していきます)

あたらしくなったGAS本をおともに、快適なGASライフをお送りください!

タイトルとURLをコピーしました