どうも。つじけ(tsujikenzo)です。このシリーズでは「名前付き範囲でスプレッドシートを操作しよう」について前半後半でご紹介しようと思います。今日は前半戦で「名前付き範囲を設定しよう」です。
セルの取得
2020年の12月に、「Object.entries()メソッドはスプレッドシートと相性が良い」というテクニックをご紹介しました。{Key:Value}方式で{セル:値}を設定しようというアイディアでした。
今回はスプレッドシートの「名前付き範囲」という機能を使ってアプローチしてみたいと思います。
納品書の値を変更する
用意したのはこのような納品書です。納品する商品も変わらないので、変更するのは2か所のみです。
- 送信日
- 数量
セル範囲に名前をつける
スプレッドシートの左上に[名前ボックス]があります。これは、選択した範囲のセルアドレスを表示する機能です。
複数セルを選択すると、セル範囲をアドレスで表示します。
この、セル範囲には名前をつけることができます。例えば、先ほどのセル範囲[A2:B2]に[作成日]という名前をつけてみます。
[名前ボックス]をクリックして、[名前付き範囲を管理]をクリックします。
右側にサイドバーが表示されます。
名前欄にテキストを入力して、最後に[完了]をクリックします。セル範囲は自動で入力されていますが、手打ちでも構いませんし、セルをドラッグしても指定することができます。
名前付き範囲を指定することができました。サイドバーの一覧には、リストが追加されています。
サイドバーの[範囲を追加]からも設定することができます。(説明は割愛します。)下記のように「単体セル」に名前を付けることも可能ですので、お試しください。
注意点ですが、名前ボックスに直接テキストを入力するのはあまりおススメしません。動作が不安定のようです。必ずサイドバーの「名前付き範囲」から設定するようにしましょう。
名前付き範囲の削除
サイドバーのリストにマウスをホバーすると[えんぴつ]アイコンが表示されますのでクリックします。
[ゴミ箱]アイコンをクリックすると、範囲を削除することができます。
行・列の移動
名前付き範囲は、行や列が移動しても、崩れることはありません。先ほど、[A2:B2]に[作成日]という名前をつけましたが、「A列と1行目」を追加してみます。(分かりやすくするために、もともとあったセルには黄色をつけました)
サイドバーを確認すると、名前付き範囲が自動的に[B3:C3]に変更されています。名前ボックスでも名前付き範囲が移動していることがわかります。
スプレッドシート全体でユニークな名前
実は、[名前付き範囲]はスプレッドシート全体で重複することができません。なので、必ずユニークな名前を設定する必要があります。
最後に、納品書のセルに[名前付き範囲]を設定しましょう。シート[じゃがいも]のセル[E3]に[送信日]、シート[じゃがいも]のセル[B11]に[じゃがいも数量]を設定しました。
今回はここまです。
まとめ
さて、以上で「名前付き範囲を設定しよう 前半戦」をお届けしました。後半戦は、「名前付き範囲をGASで操作」したいと思います。
[GAS]名前付き範囲でスプレッドシートを操作しよう 後半戦