どうも。つじけ(tsujikenzo)です。このシリーズでは「棚卸データの突合」についてお届けします。皆さんも棚卸業務には苦労されていると思いますが、GASでちょっとしたツールを作成しましたのでご紹介させていただきます。全3~4回の連載になると思います。
棚卸業務
弊社は卸売業なので棚卸業務も発生します。入庫した商品にはオリジナルバーコードを付与して、データベースで入出庫、棚卸を管理しております。
今までExcelで管理してましたが、業務改善の為にGAS化を行いましたのでそのご紹介です。
在庫管理バーコードとは
弊社の在庫管理で使用しているバーコードは、Excelに入力された値を元にサーマルプリンターで発行しています。
- バーコード本体(CODE39※1)
- スタート/ストップキャラクタを含むテキスト
- 商品名
- 賞味期限
- 入庫日
※1 数字(0~9)記号(-,スペース,$,/,+,%,.)アルファベット(A~Z)スタート,ストップコード(*)桁数は可変
バーコードリーダー
有線タイプからスタートしましたが、色々使い方も分かってきて(特に難しいことはないんですが)結局このようなハンディタイプに落ち着いてます。
早いし、バッテリーももつし、誤読み込みなどもないので重宝してます。
業務フロー
商品が入庫されてどういう流れで在庫されて、棚卸されて、出庫されるのかという流れについては、ちょうどノンプロ研でもbpm部(Business Process Modeling)というのが立ち上がったで、そちらで業務フローの確認の仕方とかツール選びなどを学んだらアウトプットしようと思います。
必要なテーブル・レポート
在庫表・・・・・・・・現時点で在庫している商品のデータベース(Excel)
入庫予定リスト・・・・各社から送られてくる納品書を元に作成する(Excel)
バーコード発行アプリ・バーコードを発行するアプリ(Excel)
出庫表・・・・・・・・在庫表から出庫商品のレコードを抽出したもの(Excel)
棚卸表・・・・・・・・バーコードリーダーが読み込んだデータ(Excel)
今回GAS化したのは、在庫表から変換された「在庫表スプレッドシート」と「棚卸表」の2つです。
バーコードの中身
弊社で運用してるバーコードは以下のような値の組み合わせになってます。
食料品を扱っている為、賞味期限を桁数に追加しているのが少し特徴的ですが、同じ納品書番号で賞味期限の違う商品を区別して在庫したい為に設定しています。
逆に言うと、商品IDも納品書番号も賞味期限も同じ商品は同一のバーコードを持ちますので、「商品1つに対してユニークなバーコードを持つわけではない。」というのが特徴かもしれません。
データベースの要件定義で少し難しいところだと思いますが(私も勉強中です💦)、車のように1台につきユニークな管理番号を振った方がいい場合と、アパレルや部品メーカーのように、ロットやユニットで管理した方が効率が良い場合もありますので、業種や取り扱い商品によってどんなデータベースが適しているのかは、私も非常に興味深い分野です。
2021年は是非SKU(Stock Keeping Unit)などの勉強も改めてやりたいと思ってます。
CODE39でバーコード生成
ちょっと脱線しましたが、商品入庫時に「商品ID」「賞味期限」「納品書番号」という3つのデータを正しく(半角英数字、桁数を揃えるなどのバリデーション)用意すれば、オリジナルバーコードが作れるということです。
バーコードの生成の仕方は今回は割愛しますので、「CODE39 プリンター」とか「CODE39 Excel」などで検索してみてください。
まとめ
さて、「棚卸データ」について連載が始まりましたね。今回は簡単なバーコードの作りなどをご紹介しました。現時点でもExcelとプリンターとバーコードリーダーで問題なく業務できていますが、まだまだ手作業が多く更なる自動化や業務改善ができる分野だと思っています。
次回は「現場で拾ってくるデータとデータベースのデータ」についてお届けします。